ダイ入れ子加工


プレス金型では一定の数量を加工するとダイ・パンチの摩耗が発生します。コンパウンドやブランク型のように単発工程であれば摩耗部分を全面研磨することで刃先が復活します。順送型のように複数の工程を加工する金型はダイを全面研磨してしまうと他工程とのバランスが崩れてしまいます。そこで、ダイの摩耗部分や破損部分を切り取って、新たなダイを嵌め込むことが入れ子加工となります。今回の改修は画像のようにダイの2箇所刃先が大きく凹んでいるので大きなバリが発生することに対応します。順送型の大きなダイプレートからLの字形状(破損箇所)を囲むように不具合箇所を切り取ったものが画像の切カスです。入れ子にすることで刃先をパンチと同様に新品に入れ替えることができます。ダイ破損の原因として、前工程のパンチが欠けていたので、その破片を画像箇所で加工してしまったことが凹んだ原因と考えられます。今後の破損対策として前工程パンチを粉末ハイス(靭性が高いので)に変更して前工程のパンチ破損を防ぐ(遅らせる)ことが事故を減らすことに繋がります。






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