弊社では刻印型も承っております。基本的な工程は、その刻印の仕様（ロゴデータなど）を基に刻印メーカーに手配して彫刻加工をダイ・パンチ（パンチのみの単純な場合もあります）に施してもらいます。要するに刻印部分は外注加工になります。画像の刻印は５年ほど前に加工していただいたものですが、ｍの字が破損してしまいました。この刻印は画像のように文字周りに工夫がされており、プレスにて打刻した際に文字がシャープに見えるように文字周りを膨らましています。簡易的にですが、刻印メーカーにてトライを行い微調整後に出荷してくれる、まさに職人の技術です。この度、破損に伴い新規に刻印加工依頼をいただきましたが、残念ながら弊社のお願いしていた刻印メーカーは廃業してしまいました。このような素晴らしい技術が継承されないで失ってしまうのはとても残念です。数年前まで可能なことが出来なくなっている現状は日本のモノづくりの危機で残念でなりません。実際問題としては他の刻印メーカーにお願いすることになるのですが、現状では再現出来るかは調査中です。ちなみに刻印の破損原因は経年劣化と思われます。
