ワイヤー放電加工機


プレス金型を製作する際に最も重要な機械がワイヤー放電加工機であり、現在のプレス金型屋で導入されていないことはないと思います。簡単に表現すると糸ノコ盤が全自動で超精密加工(0.005mm程度)ができるようになった感じです。加工できる条件は導通があるものであれば硬さに関係なく切ることが可能で、糸ノコ盤が切削(削る)加工でワイヤー放電加工機は溶かす加工になります。因みに加工に使用するのが黄銅製のワイヤー線(0.05~0.3程度)になります。弊社でも昭和60年にワイヤー放電加工機が導入されるまではコンターマシン(糸ノコ盤のゴツいやつで構造は違います)と手作業で金型を加工していました。私にはパンチ・ダイをコンターマシンで加工した経験はありませんが、人間の腕力で鉄をノコ刃に押し当て、金型のダイ・パンチを切断するのは容易ではないことはわかります。仕上げがヤスリ加工で擦り合わせるので本当に過酷で技術がいる作業になります。この一連の作業がワイヤー放電加工機が一般的になったことで生産性や加工精度は飛躍的に向上して現在に至っています。ローテクノロジーではありましたが、先人(昭和)のエネルギーは凄いと改めて感じました。ワイヤー放電加工機を発明してくださった方、量産販売しているメーカー様には感謝しかありません。






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