絞りピンチトリミング


コップ状に絞った縁(絞り高さの端面)は平坦な場所に置くと隙間が出来ます。それは絞りの特性上仕方のないことですが図面は平坦に描かれているので追加加工が必要になります。加工方法としては縁に面取りなどの細工を施すのであれば切削加工が一般的でコスト面で考えるとやはりプレス加工になります。プレス加工でも様々な方法がありますが、絞りピンチトリミングの場合を取り上げます。画像の金型が絞りピンチトリミングでブランク(材料)を絞りながら縁を切る加工を同時に行っているので通常のピンチトリミングより工程短縮になります。通常はブランク+絞り+トリミング(ピンチトリム、フラッシュトリム、よろめき型など)の3工程必要ですがブランク+絞りピンチトリミングの2工程で完了するので、とても有効な金型だと思います。弊社では通常のピンチトリミングの実績はありますが、絞りを同時に行うことはありませんでした。この金型工法を知るきっかけが昭和43年初版の金型便覧(気がついたのは15年ほど前)でしたので現在では相当数の他社では実績があると思いますが、この金型を採用しているお客様や金型メーカーに出会っていません。もしかしたら丸物絞りが得意なメーカーでは一般的かもしれません。採用してみたい金型の一つですが、機会がないまま現在まで来てしまいました。上記工程短縮には別の選択肢に抜き絞り+トリミングの2工程があり、より一般的でしょうか。






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