趣味から自社製品


従来から強みとしての自社製品を持ち、下請けからの脱却を目指すということが町工場にも求められています。自社製品を単純に持つことは製造業なので可能なのかもしれませんが、販売ルートなどの製品販売のスキルがないので問題が多すぎます。過去に趣味を活かし製品化も視野にいれた物を個人的に作りましたので紹介します。FC3SのLEDテールランプ(画像参照)で初期型は1985年式からなので37年前ぐらいの車になります。画像のものは後期型と呼ばれるもので点灯部が丸型のデザインになっています。これをLEDに置き換えたのですが、そのままでは面白くないのでテープLEDを使いブラックホール?(フィギアを飾る台に使用されていた技法だったと思います)と面発光LED(イカリングと呼ばれる既製品)を組合せたものです。製造工程は殻割り(テールレンズの分解)・LEDを組込むプラスチック台部品の製作・LEDの配線など製作に3ヶ月以上かかりました。二年ほど実車に搭載してレンズ内に水の侵入もなく、その間に車検も問題なくクリアしました。製品の見た目、発光状況、品質も大変満足できるもので、耐久性も確認できたので、この商品の価値を確認するために某ネットオークションに出品したところ50,000程度の価格となりました。このことには大変満足できたのですが、おそらく世界に一つだけの物の価格でこれを利益の出る量産価格で販売しても難しいと思われます。FC3Sが古いので現存している台数も少なく需要がない、旧車の一種なので当時の原型を残したいと私も思いますので、原型と違う装飾をしたフルLEDはちょっと違います。原型を分解して製造することになるので物が入手し難い(近年復刻したのでしょうか。1年ほど前に新品がディーラーで入手可能でした)など色々ありますが、需要もなくコスト高なのでは商品化は怖くてできません。オークションの際も入札者も多く評価も高かったのですが、生産工程を確立すること等を考えたら現実的ではありませんでした。そもそも、売れないものを商品化してしまえば状況によっては会社が吹っ飛びます。やらなければ変わることができないとは思いますが、弊社としては今回の製品に邁進することはできませんでしたが今後もプレス金型の品質を高めることに精進して参ります。














電話でのお問い合わせ 047-404-1112
メールでのお問い合わせ
採用特設サイト