金型の経年変化でトラブル?


3年ほど前に納入させていただいたコンパウンド型が画像のようになりました。状況としてはガイドピンが上型(ダイ)に焼き付いた力で取付けボルトM8が破断して抜けてしまっています。そこで何故焼き付いてしまったのかが問題になります。金型サイズはコンパウンド型では弊社では最大級サイズ(500kgオーバー)でプレス機から下ろした状態では焼付きが酷く分解することも困難でした。ガイドピンはΦ20を4本立てていたのですが、被害があったのは1本だけで、その他のピンは特に問題ありませんでした。ガイドピンのトラブルでよくあることが、スクラップなどがガイドピン穴部に掛かった状態でプレス機を下ろしてしまうと運が悪い場合、金型破損や焼き付いてしまうことがあります。今回分解した際にカス等は見当たらなかったので事故ではないと思われます。そこで考えられるのが焼入れによる経年変化ですが弊社では大型の金型では安定化処理を行っているので経年変化によるトラブルを実感したことがないのが正直なところです。素材・熱処理・製品形状など実際には様々な要因が関係していると思われますが、このような外部要因が多く絡んでいる事案ですと、素材が悪い・熱処理が悪い・設計が悪いとなりがちで、情報を得ることができないのでとても厄介です。トラブルを極力少なくするには過去の実績を丁寧に繰り返して行くことが良いような気がします。






電話でのお問い合わせ 047-404-1112
メールでのお問い合わせ
採用特設サイト