プレス作業(段取り2)


プレス作業(段取り)の続きになります。プレス機の選定を35Tとし、ダイハイト確認・ゲタ(高さ調整板)・取り付けクランプの準備・シャンク径の確認が主な流れとなります。ダイハイトは金型可動量が不明なのでスケールなどで全高を測り仮決めします。ゲタはプレス高さ調整範囲の上限に近い厚さで選定し、下限ではない理由は製品が切れる高さまで刃が降りない可能性があるからです。取り付けクランプは下型の固定ジグで注意点としては上プレススライドとクランプボルトが干渉しないこととプレス作業の邪魔にならないことです。最後にシャンク(上金型の上部についていて位置決めしつつ、プレスに固定する棒状の物)径ですが、プレス機によって様々な径がありφ25・25.4・32・38・50とあり今回の金型はφ32で取付けるプレス機がφ38なのでカラー(各社自前で持っているスペーサーのようなもの)で調整します。段取りの仕上げはプレス作業性を大きく左右する供給材料を支える台を用意すればプレス作業を開始することができます。今回の依頼は500個と少ないので台を画像のように適当に設置しました。椅子にプラケースをガムテープで固定した簡易的なもので、問題点しかありませんでした。材料を動かすと揺れてズレる、プレスのボタンを押すと作業着や腕がプラケースに干渉しまたズレる、ケース治す、時々うまくいくの繰り返しです。極力影響が出ないようにするには作業姿勢も悪くなるので腰が痛くなります。前置きが長くなりましたが、どんな作業でも効率よく行うには作業環境の段取りがものすごく大事であるという事例です。






電話でのお問い合わせ 047-404-1112
メールでのお問い合わせ
採用特設サイト