画像のCAD図は弊社で作図したものですが、ラインペーサー仕様で１０工程を１枚のレイヤに構造図から部品詳細図まで全てを収めています。慣れてしまうと出図も楽ですし、各レイヤに飛ばなくて良いのでわかりやすいです。金型部品の全ての詳細図も作図しているので、他社やあまり詳しくない人にもわかる書き方だと思っています。恐らく金型作図支援機能（この呼び方が適しているかは不明です。）がついているCADをご利用の方から見るとアナログ的な作図方法だと思います。弊社のCADも一応金型作図支援機能はついていますが、20年使いこなしていません。金型の構造が同じである確率が余りにも低いのでテンプレート作成が困難だったため、断念していました。また、ラインペーサーや単発複数工程は前後の工程で設計上の情報交換が頻繁にあり１枚のレイヤに全て存在すると差し替え等で作図が楽だと思っていました。しかしながら、金型設計の引き継ぎも急務なので今後はシステムを使って効率よくできるように慣れば設計技能の平準化もできるのかなと思っています。
