CAMの加工精度 その2


前回はCAMの荒加工の精度が悪い事による事例を紹介いたしましたが、今回は仕上げ加工の際の加工精度の影響をご紹介いたします。画像のように赤線の箇所は仕上げ加工の面粗度とその他の設定が荒いことで発生しています。今回のような幾何学的な模様は少しでも精度のズレがあると筋状の食い込み(赤線部)が発生し目立ってしまいます。これが自由曲面の加工形状であれば標準的な加工設定でも目立つことはありません。今回の現象を改善するためにCAMの加工パスの精度を高めることで対応します。面粗度・リダクション・トレランス等の各項目を適度に高めテスト加工を繰り返します。納得できる仕上げ加工目にするためには加工精度をかなり高めないといけないことが判明し、最終的には改善することに成功しましたが、製品品質が上がる反面、演算時間待ちが大変なことになります。CAMの演算時間も製品条件によっては、ものづくりに大きな影響を与えます。






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