カットの回数


今回は複数工程が必要なカット型について考えたいと思います。画像の製品は20年以上前の製品で、現在では詳細加工工程は分かりません。製品の断面形状を見て判断するしかありませんが、プレス加工に従事している方が見ればおおよその工程は判別できると思います。工程としては1.細い□状のピアスを左から右に抜きます。2.製品の外周を避けるように上から下に向かってカットします。3.ピアスした場所とカットした場所を繋ぐように上から下にカットしています。金型としては3型で成り立っていますが1と3の金型のパンチは些細なことで破損するような華奢なパンチだと推測でき、ダイがない状態で製品の剛性だけで無理やり抜き落としています。因みに製品はオーディオの正面パネルで基本形状はアルミの押出しで成形したものをプレス加工しています。鉄であればこのような加工は成り立ちません。カット(トリミング)でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。全てを解決するとは言い切れませんが、お力になれる可能性はございます。





押出材の断面をカット




オーディオパネル正面(かなり腐食していますが)

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