ストリッピングが困難な時に効果がある方法をご紹介いたします。基本はスプリング径や本数を増強することで対応するのですが、ストリッピング力は設計値を十分に満足しており、今回は特殊なピアス型でしたので違う方法を採用しました。加工条件は被加工材がアルミ5.0tで打ち抜きピアス径は約3.0が約30本なので加工条件が非常に悪く、板厚≦ピアス径ではないのでかなり特殊です。加工にてパンチがアルミを打抜いた後、パンチをアルミが強烈に抱え込んでしまう(様々な要因があるため説明しきれません)ため、ストリッピング力が足りない状況になってしまいます。そこでパンチの摩擦抵抗を減らすためにパンチの側面をラッピング(磨き)します。パンチ本数が多いので結果は良好です。通常の打抜き加工であればラッピングの効果は限定的であると思いますので、参考程度としてください。
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