チェンジレバーの交換


金型でのネタがあまりないので、今回も趣味の内容になります。近年のマニュアルトランスミッション車の事は分かりませんが、古い車は消耗部品を交換するとかなり良くなることがあります。私のFC3Sは1988年式の前期型なのでミッションのオーバーホールを行った際に後期型のミッションに交換してあります。そこでチェンジレバーは前期型のままだったので全て新品の後期型に変更することにしました。整備書のように分解を試みましたが、4角のネジを外しても外れるスペースが無くダッシュボード分解(これは今回の作業内容ではありえないこと)もあるのか?と思いましたが、ゴムブーツが3重(一枚は破れているのでおまけと思われる)になっていて外すとミッション側のゴムブーツが純正で元からこんなに大きく空いているのか分かりませんが切り抜いてあり中央のネジが露出していました。最初は正規の組立状況ではないのでオーバーホールしたショップの手抜き作業と思いましたが、作業性のことを考えるとプロの知恵だと納得しました。整備書を鵜呑みにしなくても作業ができないことが良くわかりました。部品も実際は廃盤のものもあったので、類似品を手配し2mm切削加工し使用しました。気になる点は廃盤部品は黒い樹脂で硬質な感じがし、類似品は白い樹脂で軟質な感じが耐久性に影響するのでしょうか。素人では類似品の選定が勘になってしまうので致し方無いですが、様子を見ることにします。交換の効果は旧金属チェンジレバーが偏摩耗していたのでとても満足の得られる交換となりました。金型設計でも設計者なりの分解組立イメージがあるのですが、日々メンテナンスしている方々の創意工夫が勉強になります。





整備書同様に4角のネジを外してもスチールプレートが外せない




前期整備書と後期のコピー




どちらも破れているので2重にしてあったと思われる




開封済みの白い樹脂(新品)を2mm加工すると右の黒い樹脂(旧品)と同じ寸法

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