パンチの破損


画像1のように順送型のカットオフ(切り離し)パンチが破損してしまいました。順送型である程度の数量も加工しているので経年劣化とも考えられますが、パンチ先端の通常の摩耗とは別に焼付きが発生しているのでストリッパとパンチのクリアランスに不具合が発生したことが予想されます。このような場合に考えられることはカットオフ時の抜きカスが下に排出されず、ダイ上に上がりダイとストリッパに必要以上の負荷がかかるとパンチ周辺が膨らんで適切なクリアランスを保つことができなくなります。そのことからストリッパとパンチが焼付き、パンチのツバ(パンチ抜け止)に引張負荷が集中して破損してしまったと思われます。そこで画像2、胴径(ツバ部の厚み)4→10にすることがパンチ胴径強化となり、破損防止となります。仕上げはストリッパの縮まってしまったクリアランスをワイヤーカットで再加工することで可動がスムーズになります。パンチが旧形状と同じ修理をしても加工可能ですが、再びミスショットは起こりますので、より良い金型になる対策を施しました。





画像1 破損パンチ 左側ツバからから割れる




画像2 左側旧型パンチ 右側改良パンチ

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