以前、オーバーヒートが発生し急遽自動車用品店で応急処置としてサーモスタットを外す処置をしていただいたことをこのブログでお伝えしましたが、諸事情で冷却水周りのメンテナンスが出来ていなかったので、その作業になります。交換部品はサーモスタット・ホースクランプ・ガスケット・ラジエターアッパーホースとロアホースとなります。ホース類の交換は青色のシリコンホースを前オーナーが装着していたので純正戻しの一環と若干の液漏れをおこしていたので交換します。サーモスタットの寿命は10年10万kmとどこかに書かれていましたが確かに12年ほど前(走行は3万km)に交換しこの度故障しました。その際のガスケット交換は当時欠品だったのか自作の紙ガスケット1mmで対応したのでよく12年も持ち堪えたと感心します。ホースの接続部はクーラントの垢が固着して一回り太くなった状態でしたが削りと磨きで使える状態にしました。簡単に書きましたが分解・清掃・組付けに1日がかりの作業となっています。分解時に古い車はホースが抜けない等のトラブルが頻発するのですが、最初は丁寧に他部を壊さないようにきれいに外そうとするのですが、再利用しない部品は思い切って切断する事を覚えると作業がスムーズになります。万が一部品の取り間違いなどをおこしてしまうと不動車になってしまうので判断は慎重になります。純正ウォーターホースにセットになっているクランプですが、脱着爪の部分にセルフロック(全開状態にする固定具、調べるとこの様な名称でした)を外すと板バネが開放され締め付けられるとても作業のしやすいクランプになっていました。Φ50ぐらいのクランプはセルフロックが付いていないとプライヤーで相当な力で掴みながらの作業となるので恐らくイライラします。自動車には様々なホースバンドが使用されていますが、ラジエターのように極端に温度が変わる箇所にはネジ式ホースバンド(増締めが必要)より、クリップ式のバンドの方が加圧変化するので適しているのでしょうか。交換前の青のシリコンホースはねじ式バンドで締め付けられた箇所は漏れがあるたびに増締め(誤魔化し)しているのでホース締め付け部が切れていました。この様な適材適所と細やかな気遣いが自動車メーカーとアフターパーツメーカーの違いでしょうか。ちなみに偉そうにコメントしていますが金型にはホースクランプを使用しないのであまり詳しくありません。
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