複雑な自由曲面の絞り等で懸念されることが、その面が3Dデータ通りに成形できているのかが問題となります。弊社には3Dスキャナーがありませんので、アナログ的な検査治具測定となります。画像のような検査治具にて面位置を測定管理します。参考の製品はステンレスでスプリングバックも大きく、絞りの段階ではネジレ・ソリなどの要因も重なり大幅に面位置が狂っています。そこで修正型が必要となりますが、とても大変な作業になります。検査治具による測定データを参考に3Dデータを編集します。経験値を考慮しながら測定データの誤差をCADデータに一枚一枚、時間を掛けて編集・反映し、CAM(加工データ)を作成します。実際に金型追加加工を行い、プレストライに進むのに2週間ぐらい必要になる場合もあります。トライ結果が満足できる状態になるまでに今回の製品で6回繰り返しています。難しい自由曲面の修正は大変時間のかかる作業ですが、アナログ的な方法で挑戦しています。
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