曲げ加工


プレスでの曲げ加工には様々な種類や工程がありますが、今回はハット状(画像参照)の曲げ加工について取り上げます。製品サイズは全長約250mm、深さ約90mm、板厚1.2となっています。曲げと言っても90°(クランク形状)の組み合わせではなく現物は画像のように各所部分はテーパーになっているものです。









画像1 




画像1のようにパイロットピン(位置決め)にブランクをセットします。





画像2




画像2,プレス加工が始まり、上パンチ(製品形状)と下ハネダシ(ダイクッションにて加圧)で挟み込みます。





画像3




画像3、上パンチが下降し、下ダイRに干渉ことでブランクがVの字状に持ち上がります。持ち上がった先で上パンチ外Rに干渉し、ブランクが持ち上がることが止まります。





画像4




画像4、更に下降が進み、ブランクが引きずり込まれながら下死点までに到達することで曲げ成形が完了します。画像では下死点まで下がっていません。





実際この曲げ加工では下ダイRで引きずり込まれるため、引きずられた距離だけソリが発生します。ハット状の曲げ加工を1工程で行うためにはハットの深さが浅いとか、諸条件がありますが、今回の製品では曲げ形状の他にリブやビード形状が複雑に入り組んでいて、複数工程で行うことにリスクがあったので1工程で曲げ成形することになりました。本来であれば、ハット状の曲げは2工程かけることが正解です。


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