順送型のメリットは少ない人員で多くのプレス製品を素早く生産できることです。対応できる製品難易度は制限されてしまいますが、生産性のある金型です。通常は複数工程を経て1部品を加工するのですが、時折複数個繋がった状態(例えば10個)を1部品との要望があります。理由としては繋がった状態で塗装やアルマイトなどの後処理工程を行うことで工期短縮などの効果があるためです。この工程を実現するための順送型での工夫は最終工程にセレクトリテーナ等を配置しキャリアをカットできる構造にします。カットする個数を制御するためにプレス機の制御カムから信号を画像の装置に入力するだけで任意の個数でキャリアを切り落とすことができます。カウンター・タイマー・リレー・スイッチ類・その他で構成され大変シンプルなものですが、効果的な装置です。
© 有限会社ホトダ技研