前回の作業でエンジンマウント右上を交換できなかったので、つづきとなります。下に潜る作業がありませんのでジャッキアップは不要で準備がとても楽です。ボンネットを開けて見えるトルクスネジを6本外すだけでマウントを外すことが出来ますが、エンジンの重さを支えるために緩める前にエンジンを支える必要があることには注意が必要です。アルミ側には位置決めのピン(ダウエルピン/ノックピン)が有り少し叩いて外す必要があります。車両に付いている状態ではゴムブッシュが痩せているだけの感じに見えていましたが完全に破断していました。新品マウント取付けはエンジン位置を適正な場所にジャッキを使って移動させないとネジを止めることが出来ません。エンジンを支えるジャッキ位置を変えながらエンジンが持ち上がる角度、高さを微調整しながら合わせます。この作業が地味に苦戦するので最後のひと押しはマウントのゴムブッシュが新品だと柔らかいので力技も駆使してトルクスネジを適正トルクで締め付けます。ちなみに前回までのマウント交換ではトルクレンチが入らない場所は勘での作業でした。前回を含めてマウント3種の交換を行いましたが、今回のエンジンマウントが一番簡単で安全な作業となりました。交換後の様子はエンジンの揺れはかなり収まり、室内に響くエンジン音が小さくなりました。元からエンジンが揺れて走行中などで大きな異音がしていたわけではないので、相変わらず自己満足な作業となりましたが車の負担が軽減されるとても重要な作業です。
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