PEUGEOT208(A9前期)のバッテリートレイが破損していたので修理しました。以前のマウント類の交換でバッテリーを外したのですが、その時に破損したようです。構造的としては重いバッテリーをプラスチックの楔だけで固定しているのが悪いと思います。検索した感じでは後期型(アイドリングストップ付き以降なのか不明)の固定方法は金属のフランジで下部をネジ固定する画像が出てくるので改善されているようです。EN規格(欧州規格)のバッテリーを扱ったことがありませんでしたがJIS規格のバッテリーより背丈が低い設定なので低重心のメリット(その他の電気的性能等は不明)もあるそうでその微細な低重心化が車の性能にどれだけ作用するのか興味深い(本当に各部品の低重心化のチリツモなのか、それとも欧州規格で規制しているだけなのか)です。破損部分構造は上下にスライドする楔物体を下げるとバッテリーケースと一体に成っている楔を押し込んでバッテリーを固定する方法なので固定方法としてはガタがあります。ですが破損していても折れた部品が所定の位置にあれば楔構造は機能するので破損していても特に問題はないと思います。折れているのは気持ちが悪いので補修します。使用したのはプラリペアでとても優秀な商品です。割れた箇所をマスキングテープで固定し、液剤で母材を溶かし、粉をふりかけ再び液剤をかけると固まります。接着剤と違い溶着なので強度の期待もできるので使用できるプラスチック製品であればとても有効です。以前のインテークパイプでは熱可塑性ポリエステル・エラストマーなので使えませんでした。ちなみにプラリペアはアクリル樹脂だそうです。補修後に元に戻すと取り敢えずバッテリーは固定されているので補修は完了とします。最後に繰り返しになりますがこの構造はバッテリーを固定する方法としては間違っていると思います。
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