ロアアームコントロールリンクの改造


10年ほど前にFC3Sのリアホイールのキャンバーが寝ている(当時、調整式リアメンバーサブリンクには変更済みで調整範囲の最短でもあまり変化が無いのでこの部品では効果が小さい?)ことがどうしても納得行かなかったのでロアアームコントロールリンクを短くしキャンバーを起こすことを検討しました。皆様の情報を参考にしてロッドエンドベアリングのオス・メス・カラーを組合せて作りましたが純正リンクの芯間距離は約56でロッドエンドオスメスを組合せただけの物では純正より長くなってしまうのでロッドエンドを追加加工(切削・タップ切り直し)した記憶があります。当時使用したものは有名ベアリングメーカー(商品選定が仕様にあっていたのか不明)の製品でしたがコトコト異音が大きくなって来たので今回は少し考え方を変えて当時交換していた純正ロアアームコントロールリンクを改造することにしました。10年前に外した時点で27年7万km程度使用しているものでしたがピロボールを保護するゴムシールが経年劣化しているだけでピロボールにはガタはありませんでした。改造の流れは清掃→脱脂→中央を切断→切削(寸法出し)→溶接→洗浄→グリスアップ→ゴムでシール→防錆塗装で完了です。この作業で重要なことは溶接の強度を保つため開先を行ってから溶接することだと思います。強度を意識すると溶接時に過剰に熱が伝わりピロ内部に固着したグリスが沸騰し焼けていましたが仕方ありません。自動車部品あるあるだと思いますがベアリング・オイルシール等も分解し採寸をしない限り相当品を探しだすことは非常に困難(相当品が流通していないことも十分考えられます)なことなのでダメ元で分解すると復旧できない状況に陥ってしまいますので注意が必要です。したがってピロボール(ブッシュ一体型で特殊)も交換は現品の程度が良かったのでしていませんし、経年劣化のゴムシールも採寸し探しましたが見当たらないのでゴム接着剤でグリスを塞ぐ処理としました。因みにリンクの芯間距離は純正56に対して右リンク49と左リンク52で加工しています。





純正ロアアームコントロールリンク37年前の物




切断状態




切削(寸法出し)→溶接→洗浄→グリスアップ→純正ゴムシール戻した状態




ゴム接着剤でシール(ピロの摺動にゴム耐えられるか不明)




10年前のロッドエンドベアリングで製作のコントロールリンク(長さ未測定)





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