純正ディファレンシャルのメンテナンスと載せ替え その1


FC3S前期型のデフは以前からバックラッシュの異音・振動が大きくプロショップでもデフが悪いと指摘されていました。整備書にデフに関する整備方法が載っているので結構大事ですがチャレンジしました。今回の流れは現在のデフを直接メンテして復旧出来ない場合に車両を動かすことが出来なくなるので中古のデフ(ケース一式)を安価で購入し、メンテナンスをすることが出来たら載せ替える計画です。某オークションでとても安価な後期型純正ビスカスLSD(正式にはビスカス・リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)を購入しました。整備書によるとビスカスLSDは非分解と成っておりLSD本体はメンテナンスを行わずそのまま使用します。現状がオープンデフなので特にLSDの性能は気にしません。簡易的に清掃後、整備書に基づきドライブプリロード測定→調整(規定数値正常範囲)→バックラッシュ測定→調整(規定数値正常範囲)→ギヤの刃当り確認→再度ドライブプリロード確認を行いました。ギヤの刃当りはトー当り気味なのでドライブピニオンをスペーサーで調整しなければいけない状況でしたがドライブピニオンシャフトを銅ハンマーで軽打(整備書表記)すると抜ける筈が強打でも抜けないことでベアリングやシャフトが傷むことを苦慮してドライブピニオンによる刃当り調整は諦めました。軽打強打の加減が分からないのは経験値が足りないので仕方ありません。元からベアリング・スペーサー・ディスタンスピース等を用意していないので諦めも早いです。軽打で外れないのは異常である可能性も高いですが……デフ関係のオイルシール3箇所・デフマウント2箇所を交換して自分なりのメンテナンス完了です。文章では簡単ですが2日間に渡る壮絶な実働16時間の作業となりました。因みに前期型の整備書にはオープンデフと機械式LSDの整備方法が載っていますが後期型の整備書にはビスカスLSDしか見当たらなかったので機械式は廃盤でビスカスLSDに変更になったようです。





中古の後期型デフケース
(ビスカスLSD)




バックラッシュ測定・調整




ギアの刃当り確認




メンテナンス完成

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