純正ディファレンシャルのメンテナンスと載せ替え その2


先日にメンテナンスが完了したデフを載せ替える作業になります。まずは旧デフを下ろすことからですが、マフラー外しでも苦戦します。マフラーハンガーに潤滑油をスプレーしマフラー吊りゴムを外しやすくするのですが、左マフラーリアピースは比較的簡単に外せますが、右側はなぜかリアピースを動かせるスペースが狭くて左と同じ手順でも最後のゴムを外すことができません。左とは逆の手順でようやく外すことが出来ましたがこのような本題とは違う時間ロスの積み重ねが心体のダメージとなります。DIYは車両をリジットラックに載せる等の下準備で結構な時間をロスします。





作業前の様子




大苦戦しながらのマフラーリアピース外し




ここからは整備書に習って作業を進め、プロペラシャフト・ドライブシャフトの切離し・リアメンバーサブリンク切離し・リアメンバー取付けナットを緩めて(助手席側外す)メンバーを下げるなどを行います。フロントマウント取付けネジ2箇所(青丸2箇所)を外し、リアマウントネジ2箇所取り外しでデフケースが下がると整備書にはありますが、リアメンバーがバールでこじっても希望の高さまで下がりません。整備書の間違いだと思いますが、フロントマウントネジは3箇所(下画像参照)あり1箇所(青バツ)は絶対組み付いた状態では外せないナットです。





天地は逆です




ネット検索で先人の知恵を拝見すると上下画像の赤丸の2箇所のナットを外すことでデフケースが下りるとありますのでそちらでチャレンジしましたが実際下ろすことが出来たのでこちらが正しい作業方法だと思います。整備書は図柄とコメントが違っていたのでしょう。先人の方々には細かい情報を残して頂いて感謝いたします。





デフを切り離す重要なナットと連結ワッシャー




遂にデフケース下ろす段階で、車体側リアメンバー赤丸部とデフケースのリアマウントのピンから抜き出すスペースが無いので力技(バールこじり)とジャッキで支えるギリギリの攻防でなんとか下ろすことに成功しました。ここまでで作業開始から6時間程掛かっていますが、自分の感覚ではまだ順調だと思っています。





遂にデフケース摘出




ここから本題のメンテナンス後のデフケースを載せますが、先程の逆なのですが、リアマウントにピンを合わせて入れて、赤丸ボルトをリアメンバー溝に入れるだけの作業ですが、ケースをジャッキアップ、リアメンバーをジャッキアップ、デフケースの先端をジャッキアップと3台(2台は車載)のジャッキの上げ下げを数え切れない程繰り返しこの作業だけで恐らく6時間は掛かっていると思います。基本的にはリアメンバーのブッシュは新規にしていないので距離間や角度が狂っていた事が原因だと思いますし、油圧ガレージジャッキが2台あればリアメンバーナットを2箇所共外して位置を下げてしまえばもしかしたら簡単だったかもしれません。油圧ガレージジャッキ2台もありませんし落下したら(多分落下します)とても危険な作業なので出来ませんでした。ここまでで開始から12時間は経過しているので体力の限界も近いです。





メンテナンス後のデフ搭載(翌朝の写真です)




リアブレーキを取付け、サイドブレーキを効かせドライブシャフト、プロペラシャフト取り付けで夜中の12時を回ったので流石に限界でした。途中ドーナツ2個と水分適量で朝10時からの耐久作業は14時間連続で頑張りましたが完成には至りませんでした。デフケースの脱着作業は素人が一人で行うには過酷過ぎます。翌日につづく!


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