以前にも書きましたがこの車のブレーキは低速時の初期タッチが他車とかけ離れていたので低速時のカックンブレーキが改善するパッドがあるようなので交換することにしました。
リアパッド交換から始めますが、先日の頭13mmの六角ボルトが外せれば作業は簡単です。 このボルトの締付けトルクが整備書より30Nmとありますので、前回の作業者が過剰トルクで締めていなければ13mmソケットでも緩むと思います。緩み止め剤との兼ね合いもありますが…
ピストンをSSTで戻しゴムシール類が破損していないことを確認し清掃して新品パッドを組み付けます。本来であればシールキットを購入したかったのですが、ネットでは見つからず購入出来なかったので諦めました。ディーラーでしか入手できないのでしょうか。お世話になっている輸入部品商社さんでも取り扱いが無いとのことでした。
フロントはディスクローターが限度以下の厚みになっていたので新品と交換です。取外しにかなりの時間がかかる要因はサビでの固着です。この車種はローターにタップ(サービスホール?)が切っていないので潤滑剤を吹きかけてハンマーで強打し外しました。ハブ等のメンテナンス時にローターを再利用前提の場合はどのような外し方があるのかはわかりません。金型入れ子でも交換が困難な箇所、頻繁に交換が必要な入れ子の際はタップ加工済みの座ぐりを付けることで引き抜きやすくする工夫をします。
ブレーキパッド・ローター交換作業は固着との戦いを制することができれば比較的に簡単(SSTツールは必須)に作業できます。最後にブリーダープラグのサイズがフロント2面幅9mm、リア2面幅11mmで多分国産車の標準ではないサイズが使用されているので注意が必要です。
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