パンチ固定ボルトの破断


今回は順送型で他の部分のメンテナンスの際に発見した、パンチを固定するボルトが折れていた事例です。破断の要因はパンチが鉄板(打ち抜き素材)を抜いて戻る際に締め付けられて引張加重が発生しボルトの許容応力以上を超えたため破断しているといった感じだと思います。本来であればボルトが折れたので抜けた後に鉄板に突き刺さっていたり、ダイの上に落下し大きなトラブルになる恐れがあります。幸いに大惨事になりませんでしたが、実はならない工夫が最低限ではありますがしてありました。ストリッパプレートとパンチプレートの形状を変えることでストリッパプレートからパンチ固定ボルトが破断してもパンチが抜け落ちないようにしていました。この対策で大惨事は回避できたと思われますが、破断していることが確認できたのはメンテナンスで分解したためなので、折れた状態で加工は出来ていた恐れがあります。恐らく折れてからの製品には何かしらのトラブル(バリやメクレなど)が分かりにくいレベルで発生していた可能性もありますので、プレス加工中の製品検査がとても重要になります。弊社ではパンチをボルト固定+ツバ(ヒール)付きとして二重の抜け止めとすることもあります。






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