順送型の調整


他社製金型修理の依頼も頻繁にあります。今回の金型は順送型で依頼内容は絞り加工時の絞りシワです。単純にシワが発生する要因は板厚以上のクリアランスがあるためなのは確認でき、修正・調整しましたが、この順送型はかなりの曲者で弊社では想像できない工程で製品化していました。工程としては1パイロット、2刻印、3カット(展開)、4カットオフ+天面曲げ+絞り+排出となっており、問題なのは4工程目が多能工過ぎることです。通常であれば4工程目を全てバラしているのが一般的です。実際の工程順は前後しますし、追加工程も必要になります。そこで工程が多くなればできることは設計者は分かっていますがコスト面やプレス能力(大型になることで)を考えた際に不採用になってしまうのです。熟考し、お客様の仕様に合わせた結果がこのような最終工程で複雑な加工になっていると思われます。結果的には構造上で絞りシワの問題は発生していましたが、少ない工程で創意工夫をされた、面白い金型だと思います。










電話でのお問い合わせ 047-404-1112
メールでのお問い合わせ
採用特設サイト